【映画日記】ミュウツーの逆襲(1998)

アマプラあと12日でポケモン映画配信終了するっぽくて危なかった〜〜って感じです。


序盤のメカニック描写は98年制作っぽく、エヴァの影響をちょっと感じて嬉しかったです。


コピーとして生まれたポケモンは生まれたその瞬間からオリジナルとの比較を前提として生きるハメになってるんですよね。だから「このポケモン達はオリジナルのお前達より強い」みたいな台詞が生まれるわけで。

で、これを言ってるミュウツー自身もコピーな訳で……。


ミュウツーはまず生まれた段階で人間への不信感を持っちゃってる描写がある。そこがめちゃくちゃカッコいいけど。エリクソンの発達課題の一番最初の「基本的信頼対不信」でおもっきし不信の方を得てしまっている。


その後の描写が省かれてるんですけど(上映時間一時間半だしね)、ミュウツーにサトシ達が会う場面でミュウツーが直面しているのはアイデンティティの問題なんですよ。これがエリクソンの発達課題だとちょうど思春期くらいの段階で、多分当時これを観た子供達には刺さるんじゃないかな〜と思いました。


それでミュウツーは自分がコピーであることに苦しんでオリジナルへのコンプレックスを抱え続けてたんですけど、ついにオリジナルであるミュウと邂逅するんですよ。

そこでミュウツーの怒りが爆発して、ミュウツーVSミュウとミュウツーの従えてるコピーのポケモンとそのオリジナル達とで全面戦争に入るんですけど、もーーこの場面の辛さよ!!!


映画序盤にアイツーが「痛くないのに、悲しくて涙を流すのは人間だけ」って言ってからのこの場面でオリジナルのポケモンもコピーのポケモンもみんな戦いの虚しさに傷ついて泣いちゃうのはずるいって……。私が泣くわ……。


結局生まれ落ちた以上オリジナルもコピーも関係なく価値ある命なんだってことにみんなが気づいていって、ここで最初にアイツーが言った「あなたは生きて、生きるのってきっと楽しいわ(うろ覚え)」に呼応するんですよー!!

命に肯定的!!子供に見せたい映画!!


最後はミュウツー達コピーポケモンが自分のアイデンティティを獲得して、彼らはきっと今もどこかで生きてる……みたいな感じで終わります。


コピーとオリジナルの対立する関係っていうのはエヴァでもやってたみたいに90年代から00年代にかけて主題になりやすい題材なのかな〜とは思いました。でもやっぱ子供向け映画なら自己同一性の獲得やるっきゃないよね。だって一番思春期の子供に響く内容だもん。


でもミュウツーの逆襲やっぱ文学的だから全然読解が足らない気しかしない……石のシーンとか……今深夜2時なんでまた考えます……

あとはマギアナエンテイが見たいな〜〜


追記:ミュウツーがいる塔にいるハイライト無し目のジョーイさんとミュウツー様に興奮しました。私もミュウツー様にお仕えしたいです。